2004-01-01から1年間の記事一覧

築地市場

行ってきました 築地市場 ひとりで すごくエネルギーの溢れている場所でした 寝坊した友達を待っていて6時くらいに行ったんだけど 夜が明けるごとに力を失っていく場所だった 地元のひとが行くような 市場内の食堂でマグロ丼630円を食べました 味もボリュー…

ミステリーサークルみたいな

水曜の深夜 芸大の安井曾太郎像のまわりに穴が掘られ その土が学食のテラスのガラス屋根の上に まかれて 絵が描かれてた その日大学に泊まってたから 容疑者にされた いったいあれは誰がやったんだ まったく

紫陽花の骨

紫陽花の骨はそのうすらぐ存在の かろやかさを示す ほこりへと帰っていく光りの過程 ひいるの群れが羽を休め 粉めいたひかりを散らす 枯れた薄羽色の やわいだ触れ先が たおやかに うっすらと瞳からつながる心の線を なでていく

抱くことを思って自分をだきしめてあげる

アイシテイル とか言いたいんです このやさしいくらやみにむかって あいしてるんだ って言いたいんです この穴は底なしだから やみを抱くってことは やみに抱かれることだと このやみのなかで感じていて 抱くことをおもうことで 自分をだいてやる さあこのや…

苦しい雨   苺大福について

豊かな水ってこういうことか やさしさをだきたい 音楽に導かれて遠くにいってしまった ふらつくあたまを ひきだしのなかのくらやみは 親しげに隠している わかってる きみの足どりを見てればわかる その先がどこにつながっているのか ぼくはきみの後姿をみつ…

ぼくのリアルとぼくのなかのリアル

ダンスをおどってみましょう くるりと やわらかなやみにつつまれた 月の瞳に見つめられて 落し物が音もなく気持ちのいい絨毯にひろわれて ステップはしずかに 月の水滴が しずくになって暗い湖面をはじくみたいに やみに生まれた波紋が 残っていくように だ…

終わりの果て  落下する三日月

噛み砕け 砂糖菓子の家 目で触って 果物ナイフの とおりすぎた道 りんごの皮がめくれて まるまった角 コドク やぶれた葉をつなぐ作業には いったいどんな意味があるのだろう 巣をつくる 守る 決して自分は守らないのに 自分のオモイを かたちにしてそれを守…

凍え

かなしみは雨というだけではないようだ さむい 緑というのはなんだろう さむい 震えは 深い井戸のくらやみ その暗くひえた水の うつす 青そら 瞳にうつす青そら 緑と息をする 色で息をする ばらばらにくだけちった カケラを ひとつひとつ繋げて 紙マッチをひ…

「父と暮せば」を見る

「父と暮せば」 監督:黒木和雄 出演:宮沢りえ/原田芳雄/浅野忠信 http://www.pal-ep.com/chichitokuraseba/chichitokuraseba-top.htm を神保町の岩波ホールに見に行く 広島の原爆についての話なんだけど その映画の背後にある事実を損なうことなく つたえ…

はい僕はガストに泊まります

はい 行きましたよ 神奈川県 はい 泊まりましたよ ガスト とっても なにかが 疲れていく でも それも しかたがないこと そこから飛ぶのが ギャグ 高笑い ねむいからねます 浜田真理子のMarikoは いい 送られてきた

偶然に助けられ吐き出す

なにも言うことなんてない あわい色のまだらのだいち くものうえから眺めた景色 僕のなかに起こった変化を 僕はうけいれなくちゃならないし それとうまくつきあっていかなくちゃいけない 胸の軋みや ふれるゆびさきにつたうふるえや ぼくが今なにをもとめて…

頭痛がする

あなたへアーティスト: 浜田真理子出版社/メーカー: インディーズ・メーカー発売日: 2002/10/20メディア: CD購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (27件) を見る 浜田真理子の「あなたへ」を買う インディーズだけどとてもすばらしい 聞いていると…

雨季      

こんこんと湧きつづける 血のかよった流れの その線の振れ跡に鳴る 地下水脈の夢の音に 通り雨 涙がくすぐりあっている 脳をわかす かたちの証拠 「 あ い 」って言ってみる もしほんとに確かな足どりで歩くというのなら そうすればいい ことがらの実がいく…

夜の不思議 芸大にて

上野の芸大に深夜行ったんだけど 芸大美術館のオープンテラスの透明なガラス張りの屋根の上に 下に置いてあったテーブルとイスが全部のってた 浮かんでるみたいで すごい景色だった 取り残された灰皿が墓標みたいだった あれはいったい誰がやったんだろうか …

-27 僕も落とし穴に落ちる

長過ぎる一日 落とし穴に落ちる 自分の卑小さをつきつけられる 飛翔を夢見ていたのに 実際は足裏がべったりと地面にはりついてた 御徒町で電車の窓から見たとき 景色が変わってしまっていた 涙がでそうになる でも幸せも半分折れている そう思うと はー とた…

ザクロをぬすみにいく

濡れた鉄砂色の砂浜に立って にじられた足跡の薄い段差を 洗いつづける波 あぶくを浮かべて 和織図版のはっぴみたいなたまり水 はじめて音楽スタジオで音楽する なかなかたのしい むちゃくちゃ演奏してから ともだちがベース弾いて ぼくがうたう メロディが…

溢れかえるすべて

星がばらまかれてる 透き通った体に おさまりきらない夜そらは どんどんと手をのばして つきはなしていく 地中とつながって 湿った土 夜の土のやわらかく冷えた中に しずんでいる 雨の意識に ひかれていく影 つながったままなめらかに落ちていく こぼれおち…

種をまく

明治神宮に行く 大きな樹があって 緑の冷気が漂っている とがった実をたくさん拾ってポケットいっぱいに詰める 種だ 種をまく 自動販売機とかポストのなかに 大切なのは自分の言葉を放すこと その場所で その時 その人に 生まれる言葉を できるだけ正確に 自…

あかぎれ

風の色が話す 声にだして読みあげられる 小人コトバで 今にながれる 鳥の巣の孤独 見えない合図で 夜渡りあるき 月の歯茎にしたたる血 こおえん前のバス停で 胸が剥がれてるんだ しらうおみたいに

やわらかな胸 張りのあるゼリーみたいに

ぽちょんと浮かんだ舟 ハッポスチロールの舟 小川の濁流にのまれて くるくる回りながら 道だった上をはしる 淡い泥のようなひかりの うすピンクの混じった灰色けむりが こまかな皺をつくって 肛門のようなかたちで ゆっくりと動いている 震える糸波 風の囁き…

髪切る

髪を自分で切るところをビデオで撮る なんか髪切るところを見たいというひとがいるから 部屋も片付き 大学のアトリエも空間づくりしたら 居心地よく つながってきた感じ 嵐で芸大のでっかいゴミ箱が走ってた 道が川になって 車が通るたびに波が起きて タイヤ…

自転速度に重なる

きみが世界に含まれてるってことは もうそれは崩れゆく大地とか そうゆうぐわんぐわん回ってる世界の一部だってことは まぎれもない事実として あなたの中に流れてるんですよ そう引き出しの中の うごめいてるそいつとかね 世界の手をにぎれ つかんではなす…

アキノイサム展にいく

絵本作家で画家でもあるアキノイサムさんの個展にいく 国立駅にある じゃらんじゃらん という母娘ふたりでやってるカフェギャラリーで 知ったんだけど、そのギャラリーも母親が血圧260とか測定エラーになってしまうぐらい つくること生きることにいっぱいい…

つながりの壁

Voice of Siteに野暮用でもう一度行く きょうはサッカー少年たちがいない すごく残念だ ほとんどの作品がそれによって力を失っている 大切な中心がからっぽになってしまったみたいだ この展覧会の50%の魅力はあのサッカー少年たちにあったみたいだ 各地の小…

歪んだ日

いくほうからも照らし出された ガードレールの影みたいな気分だ ヘッドライトに揺すられ 身につまされる悲しみが奥底から わきあがってくる ホホえみでもってかざらない 爪をたてる こぞって雨を支えてごらん こぞって雨を支えてごらん 乳の実をはむ 乳の実…

Voice of Site

Tokyo-Chicago-New Yorkの美術大学のインスタレーションの展示を見に行った。 おもしろかった。 シャノン・シュミットさんの部屋の中の庭、園芸の緑はきれいだった かいわれみたいなのとやさしい草のインスタレーションと行為 水つかうのも、ただ上のホース…

ただたださびしいだけなんだ 止まっていると 静かに澄んだ湖面みたいなところに一人立っているような もうただただずっとさびしいんだ 悲しかったり 痛かったりするのは 内出血した見えない傷みたいなもののせいかもしれないけど さびしいのはたぶん最初から…

僕の痛みは僕だけのものって言う

ココロって臓器が痛むのは----って書いたらすこしココロってやつがひっこんだ 心臓ぐらいになったドクドク、ああそれでも胸の内側にはりついたものはとれない 血がたまっているのかなあ 呼吸ってこんなに暗いものだったかしら 出番を待つ言葉が出てこれない…

暗い日、明るい部屋

雨音が疲れた家の肩をやさしくたたく時 それは子守唄を刻む 灰色の雲り空がもつ不機嫌 明るい部屋から見える窓の 真昼の暗い空の 予感 雨を待ちつづける空 でも雨は降らないから 暗い雷鳴が 明るい学童児童館の遊戯室を照らす そして太った雲は 大粒の雨で明…

アウシュビッツ強制収容所についてなど

僕は小学校のころひどく周りの人たちとうまくやっていくことができなくて 苦しくてかなしくて、ひどくいやらしいそいつらを殺してやろうかと思ったりして 振り返ると耳のなかに蟻が住んでいて、耳に指をいれると指に蟻がついてきたという 記憶があって、 眉…