2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧
詩を恐ろしいと思わない者は詩を書くべきではないと誰かが言っていたような気がするけど 瀧口修造の詩はぼくにとってそうゆうものだ それは呼び水みたいなものだ 瀧口修造の絵画は美しい でもそれは 表層の深度にとどまる 詩においては 世界を窒息させようと…
わたくしの歩調の中には きみの舌が刻まれる 節のない愛が こぼれるように吹き出し 泡を吹いて倒れる胴体 懐中時計の懐に 鉄の鼓動が どくんと 春は小鳥の鳴き声だけをあつめたテープによって運ばれる木々の変体 節引くわたくしの孤島のナイフで 切り開かれ…
わたくしの 想いの 塵の ようなものは カラカラに かわいて くずれおちた 空の 破片となった 鏡 、光の 対象者としての ツトメ 、風橋に響きわたる 小雨の 破片が映す 寄る辺ない眼 が さすらう海峡に ぽつ ぽつ と 雨が すいよせられる もぐった わたくしは
組み附した腕 透明な化石の傷 ほころびの中にだけ咲く 微小な花が 呼吸のなかに埃として含まれた 咳き込んだ声 擦れた声 きみはもうずっと疲れ切った 魂の凍えきった蓋のような人々を愛す そこは生々しい肉の慟哭があふれる坩堝 最も汚れたものは 最もうつく…
壮絶な旅 長野で3、4日暮す 雪原で音楽し踊る三人で 胆力ある音楽家、映像、絵描く友人と 家から離れてしまうから壁がなく忘れなければ生きていけない詩人で妖怪で小熊な女の子と 二人旅 彼女は道で寝るから宿に泊まらない 全泊野宿 城端 ふと合掌造りが見た…
ド こ に イルノ カ しら ああ コトバが 走って いきたがっているのに 這い ずる 肉の坂 を ズリズリ と 閉鎖される 干涸 び 白んだ 池の 絵に 定着された ハチ 僕の 空白は 今こそ大き い 巨木となった 中空を飛ぶ舟 飛行船は ゆっくりと (雨) 窪んだ 質…
いったいなんなんだろう あの精神性 ずっとそらをとびつづけるひとの眼 腰かけるべき地面がはたしてあるのだろうか でもだれでもあたりまえのことをもっていて 普通なことを持っているはずだが見当たらない 滑走路 助走のひつようのない とびつづける視線の…