こちらに移行しますhttp://sugihara.blog27.fc2.com/

息間

私を透かして、 青い葉脈のヒカリノ合間ニ 子どもを宿して、 私は木の葉の舟の舞い落ちる 黄色い袖を差し伸べる 月は手折る指を宝玉の虚に攫い 心のあばら骨を擽る内の手に曳かれて 黄緑の夢の呼吸、 青草の息に海髪がふれる 深遠を歩く宇宙の雪のほとりで見…

小金井神社、銀杏の敷布 こどもたちがイチョウを被って遊んでた神社の高い木はさわぎ どこまでもとどく秋射しの透明な放射が ゆうくれのトンネルの静かなほみちをつくっていたんだなぁ ススキの高い 野川の夕歩き

見えない水の音

天 (アマ) ノ色ガ あんまりうつくしいカラ 黒の透明性 まるで地球の髭にふれた アマ色ノ 夕焼けが見える 谷中墓地の赤

オススメ

「B線上の乱声―Voices on B-string」吉増剛造氏(詩人)×灰野敬二氏(前衛音楽家)2005年12/2(金)早稲田大学戸山キャンパス (第一部)パフォーマンス16:30-17:50 36号館382教室(第二部)対談18:00-19:30 36号館581教室入場無料 早稲田 http://www.litter…

フリワ

ワタシノ今 死ト生ノ隙間ニダケ ソレハサク 今ワタシノナカニハ マッシロナアナタ ワタシハナニモモトメナイ ワタシハソレヲ見ルトイウ側面デイイ ワタシハ開カレタ今トシテ 記憶ト夢ノ膿ンダ隙間 ウマレタトキカラシンデイル スベテノヒトニ ドウヤッテ 鎮…

gi ri gi ri de tunagi to me ta a na ta no sonnzai wo so me te ko ko ro wa yuku

ダヴィンチと杉本博司

ダヴィンチのレスター手稿と杉本博司の展示見に行く もっとダヴィンチのドローイングがたくさん見れるかと思ったけど、字が多かった でも水のドローイングとか見れた ダヴィンチのドローイングはもっと見たい 杉本博司の展示見たけど、すごかった 海景のイン…

「表層の内側2」東京−大邱

「表層の内側2」東京−大邱 東京芸術大学院美術研究科絵画専攻油画第4研究室 大邱カトリック大学大学院絵画科西洋画専攻 研究室間国際交流展 <東京展> 東京芸術大学美術学部校内 絵画棟一階展示スペース 東京芸術大学音楽学部校内学生会館 2005年10月24日…

内似

土をたべて 土をたべて 胃に夢を汲みこんだ 予期もない音骨に 硝子の捩れた涙が土中に潜っていった <空腹> にまかせて 私は泡を吹く 歪(ヒズ)んだ土闇の破れかけた網間 黒い鉄水の耳洪水に溺れる日高の少年は 捕らえられた手首の骨を残して 石曲(いしわ…

「生の芸術 アール・ブリュット」展

坂上チユキの絵の前で、この完全なる透明性を前にして、いったいいかなるインサイダーの美術家の行為もうんこにすぎないと言ったら、これはすごくやわらかなうんこで、インサイダーのは堅いうんこだと、連れ合いが言った、 そのようにしてうんこを愛せるとい…

冒険球体

あたまの心(うら)に浸いた足の平が水に似てゆれるさざやかなその態は透水たる垂木の上を踏み渡るああ濡れた燐寸のようだ 透視力とは 足の浮き足だった状態の心のことだろうか浮遊力の 不安定な それでいて軽やかな 飛翔性言いたいことをその通りに言うこと…

沖縄に行った

藁日

あのアルト−でさえ、自己の偽りたる存在を知っていたとは、ランボーしかり 全ての健康たるものの存在にくるみとられ、染まりきった私はその芸術とかいう奴もまったくその一端を成し、全てを燃やしつくし、死の床についたすべての人間 伝えるということの鼻糞…

メモリートオセンボ展

メモリートオセンボ展 展示風景 (東京芸術大学学生会館、2005年) 「箱に住む舟」 木箱、木皮、花屑、石、紫陽花、木片、錆びた円盤 「木舟」 木皮、花屑 「箱に住む舟」 木箱、木皮、花屑 「箱に住む舟」(部分) 木箱、石、紫陽花、木片 「日」 錆びた円…

「トオセンボッコ」

杉原信幸×山形淑華パフォーマンス 「トオセンボッコ」 −音ト言葉ト声ニヨル− 9日(木)17:30〜18:00開始 東京芸術大学 音楽学部学生会館 二階展示室 「メモリートオセンボ展」 植田工、杉原信幸、蓮沼昌宏 2005.6.6(月)〜6.10(金) 11:00-19:30 音 に呼…

「メモリートオセンボ展」

「メモリートオセンボ展」 植田工、杉原信幸、蓮沼昌宏2005.6.6(月)〜6.10(金) 11:00-19:30 東京芸術大学 音楽学部学生会館 二階展示室 9日(木)17:30〜 杉原信幸×山形淑華パフォーマンス 

早稲田の吉増剛造さん 「アジア」の渚で

ちかごろ早稲田大学にいって詩人の吉増剛造さんと接触して その周辺で漂っている 講義で壇上でしゃべったり 大学院の発表に参加したりと おもしろい 来週は土方巽の発表するひとがいて その関係で中西夏之さんについてちょっとしゃべる 春の嵐だっけか 土方…

落星木(こ)毛

トンッ てたたく 大地の肩を 苔むしたなだらかな肩を 木(コ)の実の落下がトンっ とたたく トンッ とたたく トンッ とたたく 木(コ)の実は苔に抱かれて フカッと光る 小世界景色の庭園を 眺望のまなざしで隙間見る 木もれ日の撫でる丘陵地帯の落星 ポトッ…

蜉蝣鼓、霧雨痛糸

糸遊(いとゆう)きみの夕暮(ゆうくれ)にホオリナゲル遊糸(ゆうし)の花に風がほのめくかげろう空の望遠鏡になって遠い星々の孤独な脇腹を摩りながら永遠と話す星癒し透け見える薄い布帛となった永遠の井戸に差しのべられた腕の溶けいく手首の水洗い波鏡の…

裏界線

祈りを編みこまれた唄 そこに満ちているたましいの透度が 空をはりつめる響きとなって 其所 此処 心に触れる

産ノシイロギ

ホド、 ける 夜火 野、 薄 川 デ硝(ー)子 ガ 沈ンダ 焔ノ 水扉(スイヒ)ニ捲ル 盲湖ノ 照ラシ噛ンダ 夜花(ヨカ)ノ (…予感) 薫リガ パチン ト 跳ネタ剥がれた 花弁ノ白(シラ)ガ ハラリ ト包ンダ 掌ノ 窪んだ服ボ ワン ト 融ケタ 月桃ノカケラ (皮 、 …

立チアガル異界ニテ揺蕩ウ

内象の言葉 の音 を透してつながる言場で 交わされる時空 そこに浸る時 の反映に照らされたあなたは 私 という距離をとびこえて私の中に在る <距離の消失> それは魂というものの明かりなのだろうか 心の噐に映る うすらかに光りだすあなた 燈が覆ったあな…

池内晶子さんの展示

銀座のギャラリー21+葉の池内さんの展示に行った すごくうつくしい空間だった 在ってほしかった空間 糸の光の雨のような其所にしかない場に出会えた もうすこし糸が細かったらとも思ったけど ギャラリー21+葉 〒104-0061 東京都中央区銀座 1-5-2 西勢ビル 2F…

底なしの雛

手ガ掻く 心のグラスの透き透った 手の 透明なグラスの 地下室の瓶詰めになった 手の 枕(まっくら)と 伸ばした手の 届く常路(トコロ)ノ 手ハ 君の寝床の枕(まっくら)なのだろうか 始終寝(ネム)った 醒めている眼ガ 立土地(タツチ)にはらりと抜け落…

内部空間性と外部空間性

教会の内部空間には特別な力を持っている場所がある そこは鎮める場のような 場所として機能している こんな生活に根づいた空間が日本にあるかしら 寺とか神社とかはだいたい閉ざされている印象があった 建物のなかに迎いいれる教会というシステム でも日本…

言葉は儚い裏側のような

木々の像影が揺らめいている 二重の薄硝子の上に描かれた 光を透した木々が 蠢くように少しずつズレて揺らめいている 私は晴れの日だ 太陽が崖っ淵から落下していくような 言葉は 唄は さわさわと鳴る風の衣や 心の浮き上がった水面に浮かぶ音の被膜のように…

聖域と禁

聖域というのは人が足を踏み入れると失われてしまうんだ 神社は今日いったら失われていた 最初はなんでなくなったのかわからなかった 風がないからかしらとおもったら 苔がひっぱがされて荒らされていた 僕がそこに入ることで入口を作ってしまったんだ 禁が…

緑色の方眼紙ノート消失

星が乾いているコトッ 目(トックリ)にそそがれた天(アマ) 雫のくらんだ頬(ホオ) 目がひらり(くらり)と 畳んだヒント(ヒン?戸)調べ 靴音の調べ くる(狂)っとキミは 回る(歯並びの良い)星明かりみたいだ 木(鈴ッ)きみの鼓動は鈴の音のようだ …

http://muulog.seesaa.net/