2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとりで展示見る

11/27 草間彌生、近代美術館の展示見る 草間さんはすごいよ 海外の美術館の常設でみかける日本の作家の作品でおもしろいと思うのは草間彌生ぐらいな気がしていたが この展示はすごい クサマトリクスよりいい やはり近作は力がないけれど あのパワーからはな…

どうしようもなくなったらトンカチを食べろ

ほおり投げあげられた桃の実の 落ちくだけた甘い 産毛の薄皮がめくれた 果肉の香る芳潤な やわかな肢体 柔らかなしとね香る ひずみ どうしようもない夢のむこうに ほんわりと浮かぶ ほのうのゆらめき に映る やわらかな像を 舐める 青いような緑のようなもの…

瞼のなかの眼球の脈動をきく

ころあい似て 目をくりっとして わにの背を歩るく 動物園の まったく動かない巨大なわにの 背袋のなかの 堅い 肉 を踏みしめる 靴は 裸足でつかむ 殻のように分厚く積もった表皮の感触を 想い 強大な夢と 静かな食欲がもたらす凶暴な瞳の じろりと動くのを感…

灰野敬二と吉増剛造 _降る、振る、震え...

早稲田の銀杏並木の合間から見える おぼろの満月は ぼ やっと うつしていました 今日の吉増さんの講議は遅れていったので ちゃんと聞けなかったけど 灰野敬二と吉増剛造 _降る、振る、震え... はすごかった まだ体調が回復しきってなかったけど 眼球を支…

日記ってこんなかんじ

見てしまった映像は どこへも行かずに記憶の暗闇にのまれて消えていく そいつがいったいなんだったのか 自分にとって 他人にとってどんな意味があったのか 確認するために頭から引き剥がして 物質にしてやらなくちゃならないんじゃないか たとえば 左の靴の…

白いぬくもりの夢

眠るのはきもちいい 押し入れの中の暗がりで 巣穴みたいにひかれた布団 鍋で煮立てた牛乳を 温めた厚い陶器のカップになみなみいれて 寒い朝の湯気をたてている白い液体をすすりながら あたたかいカップを握っている手 みたいに眠る 薄くはった被膜のように…

ほとりの朝

ほとりに立つひつようがある 水辺のひんやりと薄い 見えない霧 水辺の纏う 冷えた頬の 粉雪のように白い潤おう肌 うっすらと水面が手をのばした 透明な湿気と 池を囲む森の 深いねむりについた静かな呼吸が 手を合わすちょうど その場所に立って 生まれては…

風邪をなおすためにねむる前

あたたかい あたたかい 子どもの頃のひかりが シリシリと鳴る風の音にのって 流れ込んでくる 真昼 80年代の日差しは 黄やけしたアルバム写真を満たしている うすぼけた日溜まり 壁の黄色い照り返しが 眩しいようでいて 柔らかくなってしまった 記憶 記憶が古…

声の中

撫でた手で 撫でた手で 雨の日に 雨の日に 傘になる 傘になる 響き 響き 公園の中に眠る 公園の中に眠る 眠る うぶな そに なるとね を 遊ぶ日には 戸惑うように 鳴る 鳴る 風のなひ ひとりで 笑う 笑う とね とね こが昼寝を して いた 抱き に手 をついた …

存在の灯りを描く行為

ねえ 僕は そこにある 緑の茎のもっている光 内淡く光る緑の色を どうしようもなく美しいと思い それとつながってしまう それは透き通った色で 瞳の中が それとも僕自身の中が すっぽりとそのなかに 捕われてしまったように しなやかな新鮮な色をしている そ…

Kowara

Hosoiude Kokyu_ Nadarakana Kawano nagareno Asimoto Kowara Ho Ho ni Hukumu Tenohira Hitomino Ana Kutino Ana On Hureta 早稲田に吉増剛造の講議を聞きに行く うつくしい講議だ 毎週聞きにいこう 来週は灰野敬二とのパフォーマンスらしきものもあるのです…

あけびの紫青

あけびを食べる 種ばっかだ あけびの皮を味噌炒めにする なすの食感のにがうり味ですごくまずい 調理が下手なのか いっしょに炒めたハヤトウリはうまい タケノコとなにかの中間の味がする

夜の体 真っくらやみは親密で

ホシがなにかを求めてる ホシがなみだを数えてる 夜に鳴く木声で 夜の木々はいっせいに話を始める うろの中ではその声を聞くこともできる ホシがこぼしているものを こころの中に見る それを拾いあつめる 夜には夢がうたいだす 夜空の真っ暗闇のキャンバスに…

冬闇

冬ですね 夜の訪れが早いですよ さむいし 温かい焚き火の 照る火の赤が肌をさすほど そういえば 緑の春みたいなやさしいものが 僕のなかに流れ込んでくるなんて ほんとひさしぶりだったんです ずっと足りなかったもので ずっともとめていたものなんだ だから…

アントニ− ゴームリー展おすすめ

アントニ− ゴームリー展を六本木に 見に行く 蓮沼君に勧められて行ったんだけど すばらしかった 出会いの驚きと そこを離れたくないと思わされるちから ずっとそこに居たかった どこかとつながる場所を探していたけど つながることができた アントニ− ゴーム…

菊の内臓

菊の花 人の花 白子のような 菊の内臓 ほのかな ほほえみのような光で わらう 木の葉の粒を透かして とどく ひかりの緑 石粒の道の真ん中に 腰をおろして 人波を わける川石のような 流れの膜 アスファルトと コンクリートに 塞がれた町 皮膚呼吸のできない …

築地市場

行ってきました 築地市場 ひとりで すごくエネルギーの溢れている場所でした 寝坊した友達を待っていて6時くらいに行ったんだけど 夜が明けるごとに力を失っていく場所だった 地元のひとが行くような 市場内の食堂でマグロ丼630円を食べました 味もボリュー…

ミステリーサークルみたいな

水曜の深夜 芸大の安井曾太郎像のまわりに穴が掘られ その土が学食のテラスのガラス屋根の上に まかれて 絵が描かれてた その日大学に泊まってたから 容疑者にされた いったいあれは誰がやったんだ まったく

紫陽花の骨

紫陽花の骨はそのうすらぐ存在の かろやかさを示す ほこりへと帰っていく光りの過程 ひいるの群れが羽を休め 粉めいたひかりを散らす 枯れた薄羽色の やわいだ触れ先が たおやかに うっすらと瞳からつながる心の線を なでていく

抱くことを思って自分をだきしめてあげる

アイシテイル とか言いたいんです このやさしいくらやみにむかって あいしてるんだ って言いたいんです この穴は底なしだから やみを抱くってことは やみに抱かれることだと このやみのなかで感じていて 抱くことをおもうことで 自分をだいてやる さあこのや…

苦しい雨   苺大福について

豊かな水ってこういうことか やさしさをだきたい 音楽に導かれて遠くにいってしまった ふらつくあたまを ひきだしのなかのくらやみは 親しげに隠している わかってる きみの足どりを見てればわかる その先がどこにつながっているのか ぼくはきみの後姿をみつ…

ぼくのリアルとぼくのなかのリアル

ダンスをおどってみましょう くるりと やわらかなやみにつつまれた 月の瞳に見つめられて 落し物が音もなく気持ちのいい絨毯にひろわれて ステップはしずかに 月の水滴が しずくになって暗い湖面をはじくみたいに やみに生まれた波紋が 残っていくように だ…

終わりの果て  落下する三日月

噛み砕け 砂糖菓子の家 目で触って 果物ナイフの とおりすぎた道 りんごの皮がめくれて まるまった角 コドク やぶれた葉をつなぐ作業には いったいどんな意味があるのだろう 巣をつくる 守る 決して自分は守らないのに 自分のオモイを かたちにしてそれを守…

凍え

かなしみは雨というだけではないようだ さむい 緑というのはなんだろう さむい 震えは 深い井戸のくらやみ その暗くひえた水の うつす 青そら 瞳にうつす青そら 緑と息をする 色で息をする ばらばらにくだけちった カケラを ひとつひとつ繋げて 紙マッチをひ…

「父と暮せば」を見る

「父と暮せば」 監督:黒木和雄 出演:宮沢りえ/原田芳雄/浅野忠信 http://www.pal-ep.com/chichitokuraseba/chichitokuraseba-top.htm を神保町の岩波ホールに見に行く 広島の原爆についての話なんだけど その映画の背後にある事実を損なうことなく つたえ…

はい僕はガストに泊まります

はい 行きましたよ 神奈川県 はい 泊まりましたよ ガスト とっても なにかが 疲れていく でも それも しかたがないこと そこから飛ぶのが ギャグ 高笑い ねむいからねます 浜田真理子のMarikoは いい 送られてきた

偶然に助けられ吐き出す

なにも言うことなんてない あわい色のまだらのだいち くものうえから眺めた景色 僕のなかに起こった変化を 僕はうけいれなくちゃならないし それとうまくつきあっていかなくちゃいけない 胸の軋みや ふれるゆびさきにつたうふるえや ぼくが今なにをもとめて…

頭痛がする

あなたへアーティスト: 浜田真理子出版社/メーカー: インディーズ・メーカー発売日: 2002/10/20メディア: CD購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (27件) を見る 浜田真理子の「あなたへ」を買う インディーズだけどとてもすばらしい 聞いていると…

雨季      

こんこんと湧きつづける 血のかよった流れの その線の振れ跡に鳴る 地下水脈の夢の音に 通り雨 涙がくすぐりあっている 脳をわかす かたちの証拠 「 あ い 」って言ってみる もしほんとに確かな足どりで歩くというのなら そうすればいい ことがらの実がいく…