ほとりの朝

























ほとりに立つひつようがある
水辺のひんやりと薄い
見えない霧

水辺の纏う
冷えた頬の
粉雪のように白い潤おう肌
うっすらと水面が手をのばした

透明な湿気と
池を囲む森の
深いねむりについた静かな呼吸が
手を合わすちょうど
その場所に立って
生まれてはじめての呼吸をするように
息をすう