灰野敬二と吉増剛造 _降る、振る、震え...

























早稲田の銀杏並木の合間から見える
おぼろの満月は
ぼ やっと
うつしていました



今日の吉増さんの講議は遅れていったので
ちゃんと聞けなかったけど



灰野敬二と吉増剛造
_降る、振る、震え...
はすごかった
まだ体調が回復しきってなかったけど
眼球を支える骨の
乾いた眼穴を泪が昇ってくるような

そんな気にさせられる
音の空間だった
別に泣いたりしたわけじゃなくて
自然と水が昇ってくるような

灰野敬二は即興音楽家で破壊的な音と静寂

静寂が舞うような
二つの金属の筒を打つ打たないの響き
鳴らない音の響きが 舞う

声の圧倒的な包容

それには僕はちかしいものを感じていた
すごい人はいるものだ

吉増さんの近くにいると
とてもいいものに出会える

吉増さんは詩人というより音楽家であるように
うつくしい音 を奏で 叫んでいた



終わった後、飲み屋にも行ったんだけど
灰野敬二はベジタリアンで酒もたばこも駄目で
すごいテンションに満ちていて いやあ すごいなとちょっと圧倒された
まわりで対話してる奴がちょっとつまんない奴でつまんないこと話しててむかついていたりしたけど、
「最大の音が出せる時に最も小さい音を出す」とか言うの聞いて
それであの静寂が見えるのか と思ったり

パフォーマンスについて わかる のではなく わかれる ようになるんだっていうのも いやそのとおりだよと共感するばかりだった
戦争についてもすごく想いを寄せていたり


明日も灰野さんのソロライブで童謡を歌うと言っていたけど2500円プラスドリンク代なので行くかわからないけれど 
ぼくはけっこうお腹いっぱいだけど

やあ とてもいいもの見れた
いいパフォーマンスを見るのは自分もそこに含まれている感じになっていて
それは僕の中に残っていて
音 と 声 ということに関して自分にとってすごく栄養になったと思う


よっぽど芸大で起こるパフォーマンスとかより
本質的に深い表現が早稲田大学で行われているという
印象をもった





音楽は 触れることだと
灰野敬二は言った
触れたい と



灰野敬二

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