白いぬくもりの夢

























眠るのはきもちいい
押し入れの中の暗がりで
巣穴みたいにひかれた布団

鍋で煮立てた牛乳を
温めた厚い陶器のカップになみなみいれて
寒い朝の湯気をたてている白い液体をすすりながら
あたたかいカップを握っている手 みたいに眠る

薄くはった被膜のように生まれる夢のまどろみにつかって
薄い夢をあたためる時間