日記ってこんなかんじ
見てしまった映像は どこへも行かずに記憶の暗闇にのまれて消えていく そいつがいったいなんだったのか 自分にとって 他人にとってどんな意味があったのか 確認するために頭から引き剥がして 物質にしてやらなくちゃならないんじゃないか たとえば 左の靴の裏側が見えて 歩いていこうとする 女子高生の足首に巻かれた ベージュ色のくしゃくしゃしたレッグアームって奴 なんだかグレーと紫がかった世界に 靴裏だけ黒っぽいって映像っていったいなんなのよ それって絵に描けばいいんじゃないの そのとおり わかんない わからないときって どうしたらいいかわからないから こまっちゃう でもひとつひとつほつれを 正していくみたいに 行動することからしか なにかを見い出すことはできない そういうときは考えすぎていて でもなにもわからない 動きだすと