2005-03-26から1日間の記事一覧

わたくしのなかの一本の釘が鳴る

組み附した腕 透明な化石の傷 ほころびの中にだけ咲く 微小な花が 呼吸のなかに埃として含まれた 咳き込んだ声 擦れた声 きみはもうずっと疲れ切った 魂の凍えきった蓋のような人々を愛す そこは生々しい肉の慟哭があふれる坩堝 最も汚れたものは 最もうつく…