真空の瞳、その視野































いったいなんなんだろう
あの精神性
ずっとそらをとびつづけるひとの眼
腰かけるべき地面がはたしてあるのだろうか

でもだれでもあたりまえのことをもっていて
普通なことを持っているはずだが見当たらない

滑走路
助走のひつようのない
とびつづける視線の中空
その真空

詩人と役者

地面が合理的だったぼくは
芸術を学ぶという学校にはいった
足りないものを手に入れる為
感性

地面が感性で
足りない論理を学ぶひとと
出会ったら
その接触面は近いが地面、
足場は正反対だから
さっぱりわからん

ぼくがどう見られるか知らんから
他者がどのように見えるということと自己を比較することは
非常に難しい


よりかかる場所が常に
意識が失われる場所に位置するということならば
なぜ?
なぜ?

生と死が等価値である地点なのだろうか

それで無理というものが存在しないのか
彼女は無理と言うものがどういうものかわからない
つまり無理と言われる状態が平常な状態に含まれている

それはいったいどこからやってきたんだろうか

ある禍々しさ
それは無邪気さのようなもの
それはものすごく健全な

虚無

から生まれる愛があるなら
それは