ハル










 

太陽が衣服に編みついている
もしくわ身体に
匂いたつように漂っている
木漏れ日の編み目モヨウのような
行為の全体が太陽に溺れているような
春のこもれ日を追いかけるような落ち葉
澄みきった新しい色で撫でつけられた木粉のような
風が塗ったミドリ
春ノミドリハ
肌目に住みつく
空ノ 眼ノ 表膜に吸いつくように色を焼きつける
新緑ニ溺れて
草原をかけぬけた
スアシのように
裸足の記憶を残していく
泡のようにハジケテ消える
春ガ今年もやってきたらしい