因果応報
わたくしがしたいと思うことはどうやら酷いことばかりなのです 酷いほうへ酷いほうへ危険なほうへ危険なほうへと流れていってしまうのです その結果その酷さは痛みの毒のようなかたちで自分へと帰ってくるのです それが贖いというか浄化のようなものとして帰ってくるのです 苦しみの発露として 痛みの熱として僕をあたためるのです でもその中心にある芯のようなものが やわらかな毛の生えた果実の隙間 淀んだ生温かい弱さであるならば ぼくの根っこは腐っている その柔らかな薄い膿のような弱さ みずからと向き合うことなしの キワならばそれは ぬるさに包まれ守られた たわんだ崖に過ぎないだろう その自己内にある防衛本能的安全弁をも 投げ捨てて笑ってやろう まちがってたら謝ろう ぼくの器にはひとりしか入らないから 埋まってしまうと駄目なのです