日常
空と通じているって 外に 出て外気にふれる あくびをするような要領で 煎じた糸をさがす そんなものはない あるのは 僕だけ どこまでも追いかけ続けてくるのは 僕だけ そしてどこまで逃げても 最後には自分自身に会って涙をながす (それはもちろん純粋な意味で喜びの涙だが) もしくは剥ぎ取られた皮膚のなかにあった 血そのものか こんな日は耳の中まで乾いた雪が入ってきやがる ありがとう とか言う世界をぶんなぐったら 自分の顔面をぶんなぐってた 耳を帆にして聞く風音 乾いた唇 鼻先におちる 細雪が ここはアーケードモールの商店街じゃなかったっけと 天井辺りをながめる 飴屋の店先には ならぶ いろとりどり飴が