「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」































言葉が深くのみをふるうのではなく、

言葉という落ち葉のうえを歩いていった時、

通った後にできる水面の

足をひたした色、もしくは味のような

透き通ったかんじ、

頭の中に浮かぶ

静かな膜のようなものの

やわらかな揺れかた

を感じさせる

またはそのけして深くない距離の透度

のもっている深さ












 

「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」