静かに赤い口紅を塗って 井戸の底の月光膜のぬらりと光るのを見 微風の遠い細草を運ぶ音を聞く 握った枯れ草のはらはらと舞い落ちる無音 夜は水面の上を走る星明かりが 田畑を抜ける宵の風に追いこされ 掻き揺れる 融けた星明かりはあまい瞳に拾われて 夢を…
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